Photographed by Kinzoh in Osaka



尾道、名画の舞台
平成27年8月8日
ONOMICHI, SETTING FOR FOMOUSE MOVIES

AUGUST.8.2015




「しまなみ海道走破」の翌日は、尾道市内を観光した。
特に、映画のロケ地や小説の舞台を巡った。
「東京物語」、「時をかける少女」、「転校生」、「放浪記」、「暗夜行路」など。


 
「東京物語」のランドマーク!住吉神社の石灯篭
 

「東京物語」の最後の方に、とみ(東山千栄子)の葬式が終わって、
海岸通りの古い料理屋の二階で食事をしている場面がある。
その料理屋がこの竹村家である。
竹村家は尾道で最も歴史ある老舗割烹旅館で、建物は有形文化財になっている。
 

 

 

浄土寺。「東京物語」の尾道の主要な場面はこのお寺である。
周吉(笠智衆)と紀子(原節子)がこの寺で尾道水道を眺めながら語っている。
山が海に迫っていて、向こうには向島が見える場所であるが、新たに塀が作られたり、
鐘楼が移転されてきたりして、当時とはかなり変わってきている。
この寺の石灯篭も「東京物語」で撮影されている。
また、浄土寺の山門から鉄道と尾道水道の場面や浄土寺山門前の小道は
大林宣彦監督の尾道三部作にも、たびたび登場する有名な場所になっている。
 

 

 

 

御袖天満宮
「転校生」で高校生の男女がこの階段を転げ落ちて、その時に男女が入れ替わる。
 

 

この天満宮は、NHK朝の連続ドラマ「てっぱん」のロケ地でもあるそうだ。
この鐘楼が撮影されているらしい。
 

御袖天満宮
 

 

 

艮(うしとら)神社。原田知世版「時をかける少女」でタイムスリップして、ここに降り立つ。
 

 

 

尾道観光のハイライト「千光寺公園」へ向かうロープウェイ。
 

千光寺公園、文学の小道。尾道に関係のある作家の文学碑が25基並んでいる。
正岡子規、日清戦争従軍記者として尾道を通過した時の作品が刻まれている。
 

「あれは伊予、こちらは備後春の風」物外(松山出身、尾道市済法寺住職)
 

「日のかげは青海原を照らしつつ 光る孔雀の尾の道の沖」 十返舎一九
 

天然石門
 
 
「六時になると上の千光寺で刻の鐘をつく。
ごーんとなるとすぐコーンと反響が一つ、また一つ、また一つ、それが遠くから帰って来る。
そのころから、昼間は向い島の山と山との間にちょっと頭を見せている百貫島の燈台が光りだす。
それはピカリと光ってまた消える。
造船所の銅を溶かしたような火が水に映りだす。(暗夜行路)」 志賀直哉
 

「海が見えた。海が見える。 五年振りに見る尾道の海はなつかしい。
汽車が尾道の海に さしかかると煤けた小さい町の屋根が提灯のように、拡がってくる。
赤い千光寺の塔が見える。山は爽やかな若葉だ。
緑色の海 の向こうにドックの赤い船が帆柱を空に突きさしている。
私は涙があふれていた。( 放浪記)」 林芙美子
 

「軒しげくたてる家居よ あしびきの 山のおのみち道せまきまで」 緒方洪庵
 

千光寺驚音楼の鐘。暗夜行路に描写されている鐘楼。
 

千光寺本堂
 

夫婦石
 

 

 

 

千光寺公園から少し外れたところにある中村憲吉旧宅。アララギ派歌人。
 

同じく千光寺公園の近くにある志賀直哉旧宅
 

 

 

昼食は尾道名物「尾道ラーメン」。豚骨派なのでどうして人気になるのかわからなかった。
 

林芙美子像
 
 
おやつは欠き氷
 

尾道発今治行き高速バス。さすがにサイクリストの聖地!
自転車も乗せられる。とはいえ欧米では珍しくないですが、
それはともかく、四国に世界的な観光地が誕生して嬉しいですね。
 







 
 
 


 

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